【真・女神転生】スキル継承の方式を考える
真・女神転生の悪魔合体におけるスキル継承の方式について。自分用のメモも兼ねて。
1. 前提条件
前提条件としては、素材となる悪魔達の持つスキルが作成される悪魔の元々所持しているスキル以外の空き部分に継承される形を想定しています。
2. 継承スキルを選択できるか
A. できない場合
継承スキルをプレイヤーが選択できない場合、ランダムで素材悪魔の持つスキルが継承されます。基本的にプレイヤーは気に入る継承結果になるまで合体をやり直し、妥協ラインを見つけることになります。(真・IIIにおける所謂○×ゲー)
【メリット】
・常に最良のスキル選択をできるわけではないので、プレイヤーに取捨選択をの思考 を促すことができる
・現在の手持ちスキルで戦略を建てる楽しみが生まれる
・理想のスキルを持つ悪魔を作成することにやり込み的な楽しみが生まれる
【デメリット】
・特定のスキルを所持していることが半必須のようなボスを作りづらくなる
・どのようなスキルを残していくことがセオリーかを理解しているか否かで難易度に 差が生まれやすくなる。(シリーズ経験者と未経験者の知識差の影響が大きく出る)
・結局欲しいスキルが出るまで粘ることにし始めると面倒に感じる
B. できる場合
継承スキルをプレイヤーが任意で選択できる場合、素材悪魔の持つスキルから選んで好きなものを継承させます。
【メリット】
・有用なスキルを残していくことができ、快適にゲームを進められる。
・それなりのスキルを持った悪魔を連れているという前提でゲームバランスを考える ことができる。
【デメリット】
・有用なスキルが決まってくると、合体により面子が変わっても所持スキルが似たり 寄ったりのままになりがち
・悪魔ごとの個性が薄れる
3. 継承可能範囲について
スキルの継承といっても全てのスキルを継承できるかというとそういうわけでもありません。専用スキルのようなものは継承不可であったり色々と制限があります。
A. 継承タイプを設定する場合
スキルにタイプを設定し、悪魔には継承可能なスキルのタイプを設定し、継承可能となっているタイプのスキルのみを継承候補とする方式。(真・IIIで用いられた方式)
この方式の場合、例えば手のない悪魔は手を使うスキルが使用できなかったりして、そういった面で悪魔ごとの個性が尊重されます。また、応用として継承タイプをさらに細分化していくことで補助魔法のような有用なスキルを安易に引継ぎ続けられないようにする等のことも可能でしょう。
B. 特に制限を設けない場合
特に制限を設けずにスキルの継承を可能とする場合、ゲームの攻略としては楽になりますが、悪魔ごとの個性が薄れてしまうという問題点があります。
真・女神転生IV FINALでは悪魔に対してスキルの得手不得手を設定することで、この問題を解消していました。(氷結属性の悪魔も火炎属性のスキルを使えるには使えるが、威力が弱めになってしまったり、多めにMPを消費してしまう等)
4. まとめ
大きくまとめると、スキル継承を自由にすればするほどゲームの攻略面においては恩恵を受けられますが、代わりに悪魔ごとの個性を薄れさせることになってしまうように思います。
そこで、別の手法により悪魔ごとの個性を出すにしろどうするにしろ結局はゲームデザインとの相談になるので、最終的にはどんなゲームにするかに合った方式を採用できることが一番大切だと思います。これは、悪魔合体やスキル継承だけに限った話だけでなくどんなゲームにおいても、目標とするゲームデザインに合ったシステムを採用することはとても重要なことだと思います。悪魔合体のスキル継承について書いていましたが、多分今回一番言いたいことはこれです。
おわり